和歌山県地方では、今月(9月)に入って、前線や台風の影響で雨が多く、龍神や川辺などでは、きょう(9日)までに、平年の9月の1か月雨量を上回りました。
和歌山地方気象台では、雨量の多くなっているところでは地盤の緩んでいるところがあるとして、雨が上がっても、土砂災害などに注意するよう呼びかけています。
アメダスの観測によりますと、田辺市の龍神では、今回の台風による雨量はあわせて52ミリでしたが、今月6日に前線の影響などで165・5ミリの雨が降るなど、9月の雨量が365ミリとなり、平年の9月の1か月雨量の1・4倍となっています。日高川町川辺では、9月の総雨量が246ミリで平年の1・2倍となっています。
また、今回の台風で、131ミリの雨が降った新宮市では、9月の雨量が410ミリに達し、ほぼ1か月分の雨が降ったことになります。このほか、田辺市の栗栖川でも、きょうまでに1か月分の雨量を超え、かつらぎ町の葛城山、白浜町の日置川、串本町の潮岬でも、9月の平年雨量の9割を超えています。
台風18号は、夕方までに日本海に抜け、和歌山県地方の雨は、各地ともあがってきていますが、雨量の多かったところでは、引き続き土砂災害などに注意が必要です。