和歌山市滝畑・上黒谷(かみくろだに)地区に建設が計画されている産業廃棄物最終処分場について、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、きょう(9日)建設予定地の林地開発許可はできないと述べ、事実上、産業廃棄物最終処分場の建設が難しい情勢になりました。
これはきょう午前、産業廃棄物最終処分場建設の要望のため、仁坂知事を訪問した5つの修験(しゅげん)宗派の代表者らに対して話したもので、仁坂知事は「県の林地開発の許可基準があり、地元の人の同意がなければ許可できないとしている。今回は地元が反対しているので許可はしないと前から言っている」と述べ、地元が反対している限り、県としても許可できないと述べました。
県によりますと、産業廃棄物処理場を建設するためには、和歌山市が産業廃棄物処理法に基づき、処分施設の設置や処分業の許可を出す必要があるほか、和歌山市滝畑に産業廃棄物処理場を建設するためには、県による林地開発の許可も必要です。しかし今回、仁坂知事が改めて林地開発の許可を出さないと明言したため、産業廃棄物最終処分場の建設は難しい情勢になりました。