かつらぎ町にある工場の建物で1万本を超える大麻草が見つかり、奈良県警察本部はきょう(16日)、これらの大麻草を栽培した疑いで男4人を逮捕しました。
奈良県警はこの建物からおよそ1万1000本の大麻草を押収し、このうちすでに成長しているおよそ4000本の末端価格はおよそ20億円に上るということです。
大麻取締法違反の営利目的栽培の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団東(あずま)組幹部の木村純一(きむら・じゅんいち)容疑者54歳と傘下組織の2人を含む、いずれも大阪府内の男4人です。奈良県警の調べによりますと、4人は先月(10月)26日、かつらぎ町内の工場の建物内で、大麻草24本を栽培していた疑いが持たれています。
県警は、大量の大麻草が栽培されているという情報を入手し、先月26日に、かつらぎ町にある工場の建物を捜索したところ、1万本を超える大麻草と乾燥大麻340グラムを発見し、この建物に出入りしていた男4人を大麻を所持していた疑いで現行犯逮捕していました。
警察庁の統計によりますと、大麻草の年間の押収量はここ数年間、数千本の範囲で推移していて、1度に摘発された量としては異例の多さだということです。木村容疑者は「立ち寄っただけ」などと容疑を否認しているということです。