申告納税制度の普及や学校での納税教育に功績があった個人や団体を表彰する今年度(2016年度)の納税表彰式がきょう(16日)午前、和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で行われました。
これは、今月(11月)11日から17日までの「税を考える週間」にあわせて和歌山税務署などが毎年行っているもので今年度は、電子申告システム「e―Tax(イー・タックス)」の利用拡大に長年にわたって貢献した、和歌山納税協会の香山正人(かやま・まさと)元副会長ら3人に和歌山税務署長表彰の賞状が贈られたほか、租税教育の推進に尽力した市立藤戸台小学校の横町真紀(よこまち・まさのり)校長らに感謝状などが手渡されました。
また表彰式では、中学生の「税の作文」で優秀な成績を収めた3人が作文を朗読しました。
国税庁長官賞を受賞した市立貴志中学校2年の瓜生田彩月(うりうだ・さつき)さんは「税務署体験を通して」という作文の中で、1億円分の模擬紙幣を持ったり、小学校で租税教室の講師を務めたりした経験を通して税金の大切さを学んだことを語りました。瓜生田(うりうだ)さんは「税務署体験を通して感じた税の大切さや税務署の人への感謝の気持ちを書きました。この経験を将来に生かしたいです」と話していました。
このほか、大阪国税局長賞を受賞した智辯学園和歌山中学校3年の坂地夏菜(さかじ・かな)さんと全国納税貯蓄組合連合会長賞を受賞した県立桐蔭中学校3年の吉田響(よしだ・ひびき)さんがそれぞれ作文を読み上げました。
中学生の「税の作文」はことしで50年目を迎え、和歌山県の中学校の応募率は去年(2015年)まで15年連続で全国一となっています。今年度は全国からおよそ63万編の応募があり、このうち和歌山県からの応募はおよそ1万3400編でした。
和歌山税務署の小山祐紀恵(こやま・ゆきえ)広報官は「和歌山県は租税教育が盛んで全国をリードしていると考えています。作文を通して、自分も社会の一員となることを考えるきっかけにしてほしい」と話していました。