肝炎のウィルス検査や治療を国民に呼びかける、厚生労働省の「知って、肝炎プロジェクト」を啓発しようと、きょう(9日)午後、歌手の瀬川瑛子(せがわ・えいこ)さんが、和歌山県庁の仁坂吉伸知事を表敬訪問しました。
これは、検査による早期発見や早期治療の必要性を国民に広く知ってもらおうと、厚生労働省が2013年度から行っているもので、特別参与を務める歌手の杉良太郎(すぎ・りょうたろう)さんを筆頭に、瀬川さんや、伍代夏子さん、EXILEなど、多くの芸能人やスポーツ関係者らがスペシャルサポーターに任命され、全国各地で啓発活動を繰り広げています。
県庁の知事室を訪れた瀬川さんは、特別参与の杉さんから預かった県民に向けたメッセージを代読し、C型肝炎で副作用の少ない新しい治療薬が出来たことや、保健所や医療機関でB型・C型肝炎ウィルス検査を無料で受けられることなどを仁坂知事に訴えました。
メッセージを受け取った仁坂知事は「県民に肝炎ウィルス検査や投薬治療を受けるよう広くPRしたい」と応えました。
厚生労働省によりますと、人口10万人あたりの和歌山県の肝がんの死亡率は、過去5年間で、2013年を除いていずれも全国ワースト10位以内になっています。
県・健康推進課では、県内の医療機関や保健所で無料の肝炎ウィルス検査を受けることや、公費で補助される肝炎治療を受けるよう呼びかけています。