田辺生まれとされる、平安時代の豪傑「武蔵坊弁慶」をたたえる「弁慶まつり」が、ことし(2016年)で30回目の大台に乗り、新たに加わった薪能のほか、市民らによる演劇や、よさこい踊り、花火大会と、数々の催しで盛り上がっています。
田辺商工会議所などで構成する実行委員会が1987年から主催している弁慶まつりは30回目を迎え、これを記念してことし(2016年)初めて闘鶏(とうけい)神社の特設舞台で「弁慶薪能(たきぎのう)」が行われ、まつり初日の今月27日のよる、かがり火の中、満員の来場客が能の「船弁慶(ふなべんけい)」などを楽しみました。
2日目のあす(30日)は、午後6時半から闘鶏神社の特設舞台で「演劇・弁慶伝説」が上演され、オーディションで選ばれた市民俳優らが弁慶と父・湛増(たんぞう)、恋人の玉虫(たまむし)らに扮して、京の五条大橋での源義経(みなもとのよしつね)との出会いや、「鶏合わせの神事(とりあわせのしんじ)」などを織り交ぜながら、壇ノ浦(だんのうら)出陣までのもようを熱演します。
まつりの主役となる30代目の弁慶は、田辺市の介護施設職員・竹中一旭(たけなか・かずあき)さん38歳が、恋人の玉虫は、田辺市在住のパート従業員・田中茜(たなか・あかね)さん24歳がそれぞれ務めます。
最終日の来月(10月)1日は、闘鶏神社で午前10時から神事やもちまきが行われるほか、扇ヶ浜(おうぎがはま)や闘鶏神社、アオイ通りなどで「紀州弁慶よさこい踊り」が行われます。
午後3時からは田辺大通りで「弁慶ゲタ踊り」や「よさこいパレード」が行われます。
そして午後8時には、扇ヶ浜で二尺玉を含む3000発の花火が打ち上がる「田辺花火大会」や「よさこい総踊り」が行われフィナーレを迎えます。