今月(9月)20日、田辺市付近に上陸した台風16号による和歌山県内各地での農林水産物の被害は、今月(9月)27日現在で、2億5600万円あまりにのぼっていることが県の調べでわかりました。
県・農林水産総務課によりますと、内訳は、農作物関連がおよそ8100万円あまり、畜産関連が3100万円あまり、農地・農業用施設が8100万円、水産業関連が3720万円あまり、林業関係は2500万円あまりとなっています。
あらたにわかった被害額は1億6千万円あまりで、印南町やみなべ町などで、農業用ハウス181棟の骨組みやビニールなどが飛ばされ、およそ2700万円あまりの被害となったほか、日高川町では、鶏舎に土砂が流れ込んでブロイラー3万羽が死に、被害額は3000万円となっています。
林業関連では、紀の川市とかつらぎ町で林道9か所が壊れ、被害額は755万円、有田川町と日高川町の4か所で山崩れが発生し、被害額は1800万円となっています。
水産業関連では、御坊市や田辺市、串本町などで漁協や直売所の屋根が壊れたり、養殖の生け簀が破損したりするなど、30件で3720万円の被害が出ています。
県では、引き続き被害の状況を調べています。