明治時代に、治外法権の撤廃や関税自主権の一部回復などに貢献した、和歌山県出身の陸奥宗光(むつ・むねみつ)の功績を広く子どもたちに知ってもらおうという学習会と、銅像の見学会が、今月24日、和歌山市で開かれます。
これは、徴兵などの新しい制度を、郷里の和歌山でいち早く実践して近代日本の基礎を築き、外務大臣時代には、日清戦争とそれに続く三国干渉という難局の打開に奔走し、治外法権の撤廃や関税自主権の一部回復に尽力した陸奥の功績をあらためて顕彰するとともに、和歌山県の教育に取り入れようと取り組んでいる市民団体などでつくる実行委員会が開くものです。
学習会では、和歌山市の小学校で38年間、勤務した岩出市教育委員会・指導主事の福田光雄(ふくだ・みつお)さんが、県内の小学校の社会科で活用されている陸奥宗光を記載した副読本を朗読しながら紙芝居で陸奥の功績を紹介します。
また学習会の後、参加者は、県立博物館から歩いて数分の場所にある陸奥宗光の銅像を見学します。
実行委員会の臼井康浩(うすい・やすひろ)さんは、「内容は小学生向けですが、大人でも十分楽しめると思います。偉大な功績を残しながら、地元で十分、知られていない陸奥の功績を学んでほしい」と学習会と見学会への参加を呼びかけています。
陸奥宗光の学習会は、今月24日の午後2時から和歌山市の県立博物館2階学習室で始まり、学習会の後は、移動して銅像の見学会も行われます。