総額およそ2億9600万円の一般会計補正予算案などを審議する、6月定例和歌山県議会が、きょう(2日)開会し、仁坂吉伸知事が提案理由を説明しました。
補正予算案の主な内訳は、債務超過に陥った那智勝浦町(なちかつうらちょう)の勝浦漁業協同組合に対する、地域活性化支援機構の再生支援決定に伴い、県・信用漁業組合連合会に対する損失補償に1億1400万円あまりを計上しているほか、国のTPP対策の補助事業として、御坊市(ごぼうし)の日高港(ひだかこう)に製氷施設を整備する費用に1億2100万円あまり、南紀白浜空港のコンセッション方式による経営を検討するための調査費用として2000万円、読売日本交響楽団が所有する、紀州徳川家ゆかりの「南葵(なんき)音楽文庫」の寄託を受けるための県立図書館の整備費用に3330万円などとなっています。
条例案件では、公職選挙法の一部改正に伴い、県議会議員と県知事選挙で選挙運動の公費負担の限度額を引き上げる条例の一部改正案など10件が盛り込まれています。
また、来年(2017年)4月にオープンする予定の点字図書館と聴覚障害者情報センターの指定管理者の公募に伴う債務負担行為で、3年間でおよそ2億2400万円の予算上限額が設定されています。
会期は、きょうから21日までの20日間で、一般質問が今月10日と13日から15日まで、常任委員会が今月16日と17日に行われます。
お聞きの和歌山放送では、あす(3日)の本会議と、一般質問、それに最終日の本会議の模様を午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。