和歌山県内の不登校問題について対策を話し合う4回目の有識者会議が、きょう(27日)、和歌山市茶屋ノ丁(ちゃやのちょう)の和歌山県自治会館で開かれました。
きょうの会議には、文部科学省の不登校に関する専門家会議の座長で鳴門教育大学の森田洋司(もりた・ようじ)特任教授や、臨床心理士の桑原義登(くわはら・よしと)県・教育委員ら有識者と、県・教育委員会の宮下和己(みやした・かつみ)教育長らが出席しました。
宮下教育長は挨拶で「様々な原因が考えられるが、学力向上だけでなく、子どもによくわかる授業を展開して学校に通う楽しさを感じてもらうことも大切。ひいては不登校の解決につながるのではないか」と話しました。
会議は非公開で行われ、国の「不登校に関する調査研究協力者会議」で不登校支援の最終案がまとまったことや、和歌山県が作成した今後の施策案などが説明されました。
文部科学省による調査で、昨年度(2015年度)県内の小学生の不登校率が全国ワースト1位となったことから、県・教育委員会は、去年(2015年)12月に有識者会議を発足し対策を協議を始め、6月2日に行われる次の会議で最終案をまとめる予定です。