民間の信用調査機関・東京商工リサーチ和歌山支店によりますと、先月(3月)県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は10件で、負債総額は20億3900万円となり、過去10年間で4番目に高くなりました。
負債総額が最も多かったのは、和歌山市の自動車販売業・佳園(かえん)自動車で負債総額は18億4400万円と、全体の負債総額を押し上げた格好です。業種別ではサービス業が4件、地域別では和歌山市が7件とそれぞれ最も多くなっています。円安や人手不足、中国の株価下落の影響などで倒産した企業はありませんでした。
東京商工リサーチ和歌山支店は、今後の見通しについて「多様な事業再生支援策が充実しているが、抜本的な経営改善が進まないぜい弱な体質の企業の息切れ倒産は、依然増える可能性がある」と分析しています。