和歌山市の民間団体のあっせんで、県内の製造業などで技能実習を行う中国人の男女6人が来日し、きょう(4日)から日本語講習や消防訓練の参加など、国内生活に必要な知識を学ぶ研修を受けています。
これは、和歌山市の国際ビジネス情報協同組合が、法務省の「外国人技能実習生受入制度」を活用し、2004年から毎年行っていて、中国・ベトナム・タイ・カンボジア・ミャンマーのアジア5カ国から技能実習生を受け入れ、県内の製造業などで働きながら、知識や技能を習得してもらうものです。
今回は20代から30代の中国人男女6人が来日し、御坊市内のパン製造業者と花の農家などで、1年間から3年間働く予定です。
きょう午前、和歌山市黒田(くろだ)の国際ビジネス情報協同組合で研修の開校式が開かれ、岩倉恒行(いわくら・つねゆき)代表理事が技能実習生にあいさつし「給料は使ったら無くなるが、仕事で得た知識は頭の中にしっかり残る。日本の知識を沢山本国に持ち帰って欲しい」と語りかけました。
パン製造業で実習する河北省から来た男性は「日本のパンや菓子の美味しさと技術を学んで、中国に帰ったら店を出したい」と夢を語りました。
国際ビジネス情報協同組合の岩倉敏浩(いわくら・としひろ)専務理事は「県内の事業者の需要もここ数年で高まっています。関空から近い和歌山の利点を更にアピールし、将来はアジア地域以外からの受け入れも実現したい」と話しています。