那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社できょう(14日)、自然の恵みに感謝し、梅雨時期の無病息災祈る恒例の神事「紫陽花(あじさい)祭」が開かれました。
2人のみこが、冠にアジサイの花をあしらい、小枝を手に神前で舞を奉納しました。祭では、世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの終息も祈願されました。
熊野那智大社では、60年ほど前からアジサイの栽培を始め、参道や境内には、ガクアジサイやヤマアジサイなどおよそ2千株が植えられています。そして、大社の敷地内にある「紫陽花園」が、今月(6月)末まで一般公開されています。
熊野那智大社の男成洋三(おとこなり・ようぞう)宮司は「アジサイを見て、少しでも気持ちが安らいだらと思う。終息の見通しは立たないが、力を合わせ難局を乗り越えたい」と話しました。