犯罪や交通事故などの被害者やその家族を支援する、公益社団法人紀の国被害者支援センターの今年度(2020年度)の活動員養成講座が、きょう(13日)から始まりました。
被害者支援活動員は、犯罪や交通事故の被害者や家族が直面する、心理的なダメージや、日常生活のケア、刑事手続きや裁判への対応といった様々な問題の解決を支援するボランティアで、現在、県内でおよそ40人が登録されています。1997年に設立された紀の国被害者支援センターでは、毎年、この活動員を養成する講座を開いていて、今回で19期目です。
今年度初日のきょうは無料公開講座として開かれ、和歌山市内の会議室に集まった受講生およそ10人に向けて大分県立看護科学大学の関根剛(せきね・つよし)准教授がオンラインで講演しました。
この中で関根准教授は、「犯罪被害者支援とは何か」と題して被害者支援の歴史や意義を説明し、「被害者支援は千差万別で、様々な専門家が必要になる。被害者と専門家を繋ぐことがセンターの役割だ」と強調しました。
今年度の講座は、来月(7月)にかけてあわせて5日間の「基礎コース」が開かれ、受講生はさらに研修などを重ねて活動員を目指します。