阪神淡路大震災から24年となったきょう(17日)、大規模な地震が発生したという想定の訓練が、岩出市で行われました。
訓練は、和歌山県北東部を震源とするマグニチュード8・0の直下型地震が発生し、岩出市と紀の川市で震度6弱を観測したという想定で行われ、岩出警察署の警察官およそ40人が参加しました。
はじめに、岩出警察署で行われた訓練では、地震によって動けなくなった想定の車を簡易レッカーで移動させたり、倒木をチェーンソーで切断したりして緊急輸送路を確保する訓練が行われました。
続いて、地震の影響で電気が止まり、信号機がつかなくなったという想定のもと、市民体育館前の交差点で警察官が手信号で交通整理を行いました。そして最後に、那賀消防組合中消防署で土砂崩れによって7メートル下に人が落下したという想定で、要救助者に見立てた人形を引き揚げました。
県警の機動隊時代に、紀伊半島大水害と熊本地震の被災地で活動した経験のある岩出警察署・警備課の中村智(なかむら・さとし)係長は「署内では、阪神淡路大震災の後に生まれた人や警察官になった人が大半で、震災を風化させないためにも、自分の経験を伝えたい。常日頃から資機材の点検をし、いざという時に備えたい」と話していました。