和歌山市健康推進部に勤務する46歳の男性課長が、職員の出勤と退勤の時刻を記録するシステムを不正に操作して遅刻をごまかしていたとして、和歌山市はきょう(17日)この男性課長を「減給10分の1、6カ月」の懲戒処分にしたと発表しました。
和歌山市によりますと、この男性課長は、去年(2018年)1月9日から12月17日にかけて、出勤時16回、退勤時20回のあわせて36回にわたって記録を打刻せず、このうち、7回については5分から10分程度遅刻しましたがシステムを操作して遅刻がなかったかのように記録を書き換えていました。
和歌山市役所では、庁舎に設置されたタイムレコーダーに職員証をかざして出勤時刻と退勤時刻を記録することになっていて、この男性課長はシステムのパスワードを所有し記録を操作できる立場でした。しかし、朝礼に遅刻する様子を不審に思った別の職員が人事課に報告し記録と照合したところ時刻の書き換えが発覚したということです。
市の聞き取りに対し男性課長は「遅刻に伴う時間休の取得を上司に報告するのが面倒で書き換えてしまった」と話しているということです。
市は、「再発防止を図り、適正な公務の運営に努めていく」とし、この男性課長をきょう付けで「減給10分の1、6カ月」の懲戒処分に、管理監督責任のある部長を「厳重注意」にしました。