おととし(2015年)の3月末から営業を休止していた、和歌山県庁北別館1階の県庁食堂が、今月(6月)12日「きいちゃん食堂」としてリニューアルし、およそ2年2か月ぶりに営業を再開することになりました。

店頭で握手するきいちゃん(6月9日・和歌山県庁北別館「きいちゃん食堂」)
県庁食堂は、1966年(昭和41年)の開業以来、職員や県民らに親しまれてきましたが、おととしの3月末に、採算が取れないとして開業当初から委託を受けていた業者が撤退し、その後も後任の業者選定が難航していました。

オリジナルののれんがかかる入り口
そこで県では、机とイスを新調し、業者の参入条件を緩和した結果、和歌山市内で「ぶらくりキッチン」を経営する株式会社フーズファイルが新しい業者に決まり、県のマスコット・きいちゃんをイメージした「きいちゃん食堂」として、およそ2年2か月ぶりに営業を再開することになったものです。

タチウオの天ぷら定食
「きいちゃん食堂」では、有田(ありだ)のタチウオを使った「天ぷら定食」や紀州うめどりの「チキン南蛮」など、県産品を使った定食のほか、うどんやカレーなどを提供するほか、弁当の販売も行っています。
きのう(8日)ときょう(9日)は、一足早くお披露目を兼ねたプレオープンの営業が行われ、きいちゃんが利用客を出迎えました。

日替わり定食を受け取る利用者
県庁の近くに住む和歌山市の夫婦は「以前も県庁食堂を利用していました。営業再開はとても嬉しいです」と話していました。
きいちゃん食堂は、今月12日、正式にオープンし、平日の午前11時から午後2時まで営業します。