JR紀勢線の御坊(ごぼう)駅で行われていたバリアフリー化工事が完成し、きょう(23日)午前、関係者らがくす玉を開いて完成を祝いました。
御坊駅のバリアフリー化工事は国体や観光客の増加に対応できるよう、地元の経済団体や市民団体からの強い要望に応える形で去年(2014年)12月から行われ、今月(9月)完成しました。
JR西日本と国、和歌山県、それに御坊市が総事業費あわせて3億6千万円を出資して、駅構内の跨線橋にエレベーター、紀州鉄道(臨港)との乗り換え口にスロープをそれぞれ設置したほか、ホームを18センチかさ上げして電車のドアとホームとの段差を縮め、高齢者や障害者が安全に利用しやすくなりました。
きょう午前10時に御坊駅で行われた記念式典で、JR西日本の川井正(かわい・ただし)和歌山支社長は「愛される駅、愛される鉄道、愛される地域作りに引き続きまい進したい」とあいさつし、出席者に公共交通の利用促進への協力を求めました。
また、御坊市の柏木征夫(かしわぎ・いくお)市長も「バリアフリーというひとつの課題を解決でき、御坊のリピーターを増やす素地ができた。JRには駅のトイレの改修もして頂き、重ねてお礼を申し上げる」と祝辞を述べました。
駅の利用者は「障害者にとってはもちろん、健常者もケガをしたり、具合が悪かったりした場合に、エレベーターがあると大変助かります」と話し、歓迎していました。