Quantcast
Channel: WBS和歌山放送ニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17675

和大のパワーアシストスーツ、全国で実証実験へ

$
0
0

農作業での力仕事の負担を減らせる『パワーアシストスーツ』の研究、開発が和歌山大学で進められています。10月からは和歌山など全国13の県で実証試験が行われることになっていて、関係者は高齢化による労働力不足の解消に役立てたいと意気込んでいます。

『パワーアシストスーツ』は和歌山大学システム工学部の八木栄一(やぎ・えいいち)特任教授が開発しているものです。ベストを着るように機器を身につけると、手足に取り付けたセンサーが身体の動きを感知し、腰の部分にあるモーターが動いて背筋の働きを手助けする仕組みです。着るだけでおよそ10キロの重さを軽減できるということで、機器の重さも当初は40キロあったものが現在は6.8キロまで軽量化しました。

実証実験は、農林水産省の補助金を受けて100台を導入して行われ、和歌山のほか、山形や岡山、長崎など13の県の野菜や果樹農家、選果場などで実際の収穫などに役立ててもらいます。そしてアンケートで改良点を調べたり心拍計をつけて作業がどれだけ軽減されたのかも分析することにしています。来年10月には1台100万円程度で発売する予定で、2年間で1000台の需要を見込んでいます。

八木特任教授は、介護や建設現場での応用も視野に入れて開発を進めているということで「高齢者が働ける期間を延ばし、女性や若者の新規就農を促したい」と話しています。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 17675

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>