紀伊半島一周道路の一部となる那智勝浦新宮道路(なちかつうら・しんぐうどうろ)の、那智勝浦町の那智勝浦インターと市屋(いちや)間6・3キロが完成し、きょう(13日)午後5時、全線が開通しました。那智勝浦インターでは午後2時から、地元の関係者や県選出の国会議員、それに地元住民らが参加して開通記念式典が開かれました。
那智勝浦町の寺本眞一(てらもと・しんいち)町長は「2008年に那智勝浦・新宮間で開通したこの道路は、4年前の紀伊半島大水害で救命救急や物資の運搬で、まさに命の道として役立った。今後は、悲願である紀伊半島一周道路の早期実現のため、引き続き地元として努力したい」と挨拶しました。
続いて、和歌山県議会の前芝雅嗣(まえしば・まさつぐ)議長の発声で万歳三唱が行われ、関係者らが通り初めをしました。
那智勝浦新宮道路の全線開通で、太地町や串本町方面、それに新宮市立医療センターなどへのアクセスが向上し、観光と救命救急、防災の効果が期待されます。
式典では、仁坂吉伸知事や、自民党総務会長の二階俊博(にかい・としひろ)代議士らが開通を祝う餅つきをしたあと、餅まきも行われました。