和歌山市出身の作曲家、成本理香(なりもと・りか)さんの最新作を演奏するコンサートが、昨夜(16日)、和歌山市西高松(にしたかまつ)の県立図書館・メディア・アート・ホールで開かれ、およそ250人が楽しみました。
これは、成本さんが、昨年度(2016年度)の和歌山県文化奨励賞を受賞したことを記念して開かれたものです。
コンサートでは、「囲碁(いご)」をテーマにした「The Stones II(ザ・ストーンズ・ツー)」や紀州・和歌山ゆかりの童謡をモチーフにした「鞠殿変容II(まりとのへんよう・ツー)」など、成本さんが作曲した最新の現代音楽7曲が演奏され、合間にユーモアを交えた自己紹介や作品の背景や成り立ちなどの説明もありました。
また、ピアノの中村和枝(なかむら・かずえ)さんとバイオリンの江頭麻耶(えがしら・まお)さんの共演者2人が、現代音楽を演奏することについて成本さんから問われ、「奏で方などを、ベートーベンには聞けないが、成本さんには聞ける。だから、同じ時代の作曲家の作品を奏でるのが、現代に生きる演奏家の使命なのでは」などと話す場面もありました。