「紀の国わかやま国体」までの完成を目指して建設が進められていた、京奈和(けいなわ)自動車道の紀の川・岩出根来(いわで・ねごろ)間5・7キロが完成し、きょう(12日)関係者らが万歳三唱やくす玉開きで祝福しました。
午前9時半から岩出市の岩出根来インターで行われた開通式で、国土交通省・近畿地方整備局の山田邦博(やまだ・くにひろ)局長が「国道24号のバイパス機能がさらに確保され、国土強靱化に役立つほか、紀の国わかやま国体の円滑な運営にも資する」と式辞を述べたうえで、来年度の完成を目指している和歌山市の阪和自動車道との接続にむけて、引き続き全力で工事を進める方針を示しました。
また、来賓として出席した和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「岩出市を中心とした皆さんが、ようやく今後の仕事や生活の設計をできる」と祝辞を述べました。
さらに、式典では県選出の国会議員も祝辞を述べ、自民党総務会長で和歌山3区選出の二階俊博(にかい・としひろ)代議士は「国土強靱化は和歌山県が先鞭を付けたのだから、京奈和道が開通したいま、我々が今後どうするかを真剣に検討するべきだ」と訴えました。
式典後、関係者らによる通り初めが行われ、午後2時から一般車両の通行が開始されました。
岩出根来インターまでの開通で、沿線の工業団地の活性化や一般道の交通渋滞解消が期待されるほか、世界遺産・高野山へ、和歌山市や関西空港方面からのアクセスがより便利になることが期待されています。