県内の様々な分野の卓越した技能を持つ人を表彰する、今年度(2017年度)の和歌山県優秀技能者への表彰式がきょう(30日)、和歌山市で開かれました。
これは、県内の優秀な技能者を表彰することで、広く県民の技能に対する理解を深めるとともに、技能者の地位や技能水準の向上を図ろうと、和歌山県が毎年行っているものです。
きょう(30日)午後1時半から県庁知事室で開かれた授賞式で、技能グランプリ入賞者賞を受賞した和歌山市の株式会社山ノ木に勤務する家具職人、後藤典人(ごとう・のりと)さんに仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から、賞状と副賞が授与されました。後藤さんは、今年2月の技能グランプリで銀賞を受賞しています。

受賞者全員で記念撮影
また表彰式では、和歌山県技能賞を受賞した、日鉄住金鋼鉄和歌山株式会社に勤務する製銑工、近藤淳(こんどう・あつし)さんや、和歌山市でバーを経営するバーテンダー、平野祐(ひらの・たすく)さんら7人と、和歌山県青年技能賞を受賞した、竹島鉄工建設株式会社に勤務する溶接工、池端邦記(いけばた・くにき)さんにも賞状と副賞が授与されました。
この後、受賞者と懇談した仁坂(にさか)知事は、それぞれの功績にふれながら、この道一筋に励む技能者の労をねぎらっていました。

仁坂知事(手前・中央)と懇談する受賞者ら
技能グランプリ入賞者賞を受賞した後藤(ごとう)さんは、和歌山放送の取材に対し、「技能グランプリは、長時間の集中力が求められますので、終わるとぐったりするほど大変でした。家具の仕事を始めたときは、自分一人でやるのがいいと思っていましたが、最近は、自分の采配で、みんなで一つのものを作ることにやりがいを感じます」と仕事への意気込みを語りました。