和歌山放送の情報懇談会が、きょう(10日)午後、和歌山市のホテル・グランヴィア和歌山で開かれ、政治評論家の森田実(もりた・みのる)さんが講演しました。
110回の節目を迎え、ワイドFM放送の開局を記念して開かれた今回は、マスコミや執筆、講演活動と幅広く活躍する、政治評論家の森田さんを講師に迎え「和歌山からの熱い政治の風が吹く」と題して、和歌山県を巡る政治情勢を語りました。
この中で森田さんは、初当選の頃から親交の深い、衆議院・和歌山3区選出で自民党の二階俊博(にかい・としひろ)幹事長について「アベノミクスで日本経済を支える上で、安倍総理と二階幹事長との結束が非常に大きな力となる」と高く評価したほか「濱口梧陵の逸話をもとに去年国連で制定された毎年11月5日の「世界津波の日」の提唱や、津波対策基本法の改正、防災・減災・国土強靱化基本法の制定にも大きく貢献したことにも着目すべき」と述べました。
また森田さんは、アメリカ大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことについて「メディアの特性を利用したアジテーションで、失業者や低所得者層を巻き込んだ、一種の労働者革命だととらえている。今後、トランプ氏は移民政策やTPP離脱をはじめ、インフラ投資と雇用を促進するケインズ政策を進めるだろう」と述べ、中南米やヨーロッパ、中国などにも大衆運動のうねりとなって波及していく可能性があると語り、このような情勢に際し、低下が危惧される日本の外交能力の向上を強く訴えました。