和歌山市に住む60歳代の男性が、市役所職員を名乗る男からの電話を受け、およそ50万円を騙し取られたことがわかり、警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
和歌山東警察署によりますと、きょう(30日)午前9時半頃、男性宅に「高額医療の過払いの還付金があります。還付の手続きをするので、指定するATMコーナーに行って、着いたら電話してください。金融機関の者から電話させます」と市役所の国民健康保険課の職員を名乗る男から電話がありました。
男性がATMコーナーに行くと、金融機関を名乗る男から電話があり、その男の指示に従ってATMを操作したところ、男の銀行口座に現金およそ50万円を振り込んでしまいました。ATMを使って自分の口座に入金したと思い込んでいた男性は、その後、利用明細票を見て他人の口座に振り込んだことに気付き被害を届けました。警察が特殊詐欺事件として捜査しています。
和歌山市内では、今月(9月)13日にも70歳代の男性が国民健康保険の還付金詐欺で、およそ50万円を騙し取られた事件が発生したばかりでした。警察は「ATMで還付金を返すという電話はすべて詐欺なので、このような電話があれば警察署や交番に相談してほしい」と注意を呼びかけています。