ことし(2016年)4月、全国の小学6年生と中学3年生を対象に行われた文部科学省の全国学力テストの結果が公表され、和歌山県は、中学校の数学Aを除いて、平均正答率がすべて全国平均を下回りました。
全国学力テストは、特別支援学校を含む県内すべての公立小学校242校・およそ7500人と、中学校124校・およそ8千人を対象に行われ、小・中いずれも、国語と算数・数学で、基礎的な知識を問うA問題と応用力を問うB問題が出題されたほか、生活習慣や学習環境に関する意識調査も行われました。
その結果、和歌山県の平均正答率は中学校の数学Aが全国平均と同じとなりましたが、それ以外は小・中すべての教科で全国平均を下回りました。
都道府県別でみると、おととし(2014年)が全国最下位で去年(2015年)は全国31位だった小学校の国語Aが、ことしは全国46位と大きく後退したほか、小学校の国語Bが40位、中学校の国語Aが44位、中学校の国語Bが46位と振るいませんでした。
一方、中学校の数学Aは去年より順位は下がったものの20位でしたが、数学Bは32位にとどまり、小学校の算数Aが27位、算数Bは40位となりました。
県・教育委員会は「今回の調査結果を厳しく受け止め、早急に課題を分析し、改善に向けて市町村の教育委員会と一体となって取り組みを進める」とコメントしています。