田辺市で今月下旬から温州みかんの収穫が始まり、きょう(29日)も雨が降る中、農家が温州みかんの中でも収穫の時期が早い極早生みかんの収穫を行っていました。
田辺市稲成町の農家・寄本裕貴(よりもと・ひろき)さんの園地では、1ヘクタールのみかん農園のうち、およそ35アールで極早生みかんを栽培していて、今朝も雨が降る中、収穫作業を行っていました。
田辺市を管轄するJA紀南によりますと管内1178戸で去年と比べて9パーセント多いおよそ5450トンの出荷を見込んでいてまた、糖度は平年より高く、酸度も平年に比べて低くなっていますが、寄本さんによりますとここ最近、紀南地方は雨が降り続いているため、果実の肥大化も見られるということです。
寄本さんは「ことしは7月、8月と天気が良かったですが、今月に入ってから異常なほど雨が降り、平年並みの出来になっています。また、先週上陸した台風で実が揺らされました。日南早生は今が旬なのでぜひ食べていただきたいです」と話しています。
JA紀南によりますと、極早生みかんの収穫は来月下旬まで、早生みかんの収穫は来月下旬から始まるということです。