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セクシャルマイノリティー差別を考える人権啓発講座(写真付)

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性的少数者への差別について考える和歌山人権研究所主催の講座が、きょう(29日)午後、和歌山市で開かれ、およそ90人の市民が参加しました。

きょうの講演会のもよう(9月29日・和歌山市北出島)

きょうの講演会のもよう(9月29日・和歌山市北出島)

これは、和歌山人権研究所が主催する、今年度(2016年度)の人権啓発シリーズ講座の一環として開かれているもので、今回が2回目です。

きょう午後2時から、和歌山市北出島(きたでじま)のプラザホープで開かれた講座では、大阪の「なにわばし国際合同法律事務所」に所属する女性弁護士で、性的少数者の差別問題に取り組んでいる仲岡(なかおか)しゅんさんが「セクシャルマイノリティーへの差別とその問題の所在」と題して講演しました。

講師の仲岡しゅん弁護士

講師の仲岡しゅん弁護士

身体と心の性が異なる性同一性障害の弁護士として活動している仲岡さんは、まず参加者に、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの4種類に代表される、いわゆる「LGBT」に限られない、もっと多様なスタイルがあることを訴えました。

世間体や家族、学校などで人目を気にして自分の性的嗜好に悩んだ少年期の経験を経て、女性として生きることを選んだ仲岡さんは、トイレの使用、学校生活、就労、結婚など、社会のあらゆる場面で男女で分けられる慣習が差別や自己否定の原因になっていると指摘しました。

その上で仲岡さんは「部落差別や民族差別と似た構図が性的少数者への差別にも見られる。もし、自分の身内に性的少数者がいる場合に、受容する覚悟がありますか」と問いかけ、男女以外の少数派の存在と多様性を、社会全体が認識する必要性を主張しました。


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