日本で唯一の飛び地の村・北山村の山口賢二(やまぐち・けんじ)新村長66歳は、けさ(26日)初登庁して職員に訓示したあと、和歌山県庁へ移動し、仁坂吉伸知事にあいさつするなど、就任初日から多忙な日程をこなしました。
山口村長は、今月(7月)17日の村長選挙で初当選し、きょうから1期目の任期がスタートしました。
午前8時半ごろ、職員らが出迎えるなか、自宅から自転車で村役場に初登庁した山口村長は、総務課の川辺美和(かわべ・みわ)さんから花束を受け取り、職員を前に「北山村の将来は村長だけではなく、職員みんなで考えて作っていく。お互いに知恵を出し合っていこう」と訓示しました。
このあと山口村長は、きのう(25日)で4期16年の任期を満了して引退した奥田貢(おくだ・みつぐ)前村長74歳とともに県庁の仁坂知事を訪問し、それぞれ退任と就任のあいさつをしました。
訪問後、和歌山放送の取材に応じた山口村長は「まずは、奥田村政のおさらいをしたい。人口減少を緩やかにするために、観光やじゃばらなどの地場産業を活用したIターンやUターンの受け皿づくりに取組む。奥瀞(おくどろ)道路のⅢ期工事完成のめどが立ったが、かえって人口流出に拍車を掛けないよう、職員に村を守る強い意欲で仕事をしてもらい、様々な施策を展開したい」と意気込みを語りました。
同席した奥田前村長は「今まで私の行ってきた村政を、更に右肩上がりになるよう頑張って欲しい」と山口村長を激励しました。