来月(6月)2日に開会する予定の6月定例和歌山県議会の初日の本会議が、先月(4月)1日、岩出市根来(いわでし・ねごろ)に竣工した旧・県議会議事堂で開かれることになりました。
これは、旧・県議会議事堂と県議会の活動を広く県民にアピールしようと、きょう(20日)前芝雅嗣(まえしば・まさつぐ)議長が議会運営委員会での承認を得て仁坂吉伸知事に申入れを行い、了承されたものです。
旧・議事堂は、1898年、和歌山市の和歌山城東側に建築された現存する最も古い木造和風建築の議事堂で、近代県政史を伝える貴重な文化財となっています。
1938年まで県議会議事堂や公会堂として利用されたあと、和歌山市美園町(みそのちょう)に移築され1961年まで農協施設として利用されたあと、岩出市の根来寺(ねごろじ)の敷地内に再び移築され、一乗閣(いちじょうかく)として親しまれてきました。そして先月1日「ねごろ歴史資料館」とともに旧・議事堂がオープンしました。
当日は、議席が馬蹄形に並べられるなど、当時の県議会の模様が再現される見込みで、このほかの詳しい段取りは、今月(5月)26日に開かれる議会運営委員会で確認される予定です。