この夏の参議院選挙・和歌山県選挙区で、市民団体「市民連合わかやま」から、野党統一候補として擁立する新人で弁護士の由良登信(ゆら・たかのぶ)氏について、きょう(18日)までに共産・社民・生活の野党3党が推薦することを決めました。
共産党県委員会と社民党県連、それに市民連合わかやまは、おととい(16日)安保関連法案の廃止と、集団的自衛権行使を容認する閣議決定の撤回、立憲主義と民主主義を取り戻すことの3点を柱とする政策協定を由良氏と結び、推薦することになりました。
また、市民連合わかやまが今月(5月)6日に推薦を依頼していた「生活の党と山本太郎となかまたち」も、きょう党本部から「推薦状を送った」と連絡があり、これで、民進党を除く野党3党が統一候補として推薦することになりました。
由良氏と市民連合わかやまの豊田泰史(とよだ・やすふみ)代表、共産党県委員会の下角力(しもかど・つとむ)委員長の3人は、きょう午後、和歌山県庁で記者会見し、豊田代表と下角委員長は「暴走を続ける安倍政権に歯止めを掛けるべく、政策協定を結び、由良氏を統一候補として擁立出来ることを大変喜んでいる」と述べ、推薦に消極的な姿勢を示す民進党に対しては「選挙区候補を転戦させたことで協力を得られたと考えているが、引き続き、県連の岸本周平(きしもと・しゅうへい)代表に働きかけていく」と話しました。
この夏の参議院選挙の和歌山県選挙区には由良氏のほかに、自民党の現職・鶴保庸介(つるほ・ようすけ)氏と、幸福実現党の新人で党県本部副代表の西本篤(にしもと・あつし)氏が立候補を表明しています。