和歌山県教育委員会の宮下和己(みやした・かつみ)教育長は、きょう(26日)開かれた市町村教育委員会教育長会議で「基礎学力の向上に加え、学校に行くことを楽しいと思える環境づくりが求められるのではないか」と述べ、授業内容を理解出来ないまま置いて行かれることが不登校にもつながる可能性があるとの考えを示しました。
宮下教育長は、きょう午後2時から県民文化会館で開かれた会議の冒頭、県内30市町村の教育長に今年度(2016年)の県・教育委員会の方針などを説明し、この中で、全国学力テストの課題に関連して「基礎的な学力の向上はもちろんだが、子どもが授業内容を理解出来ないまま置いて行かれることで、学校に行く楽しさを失い、ひいては不登校にもつながるのではないか」と述べ、市町村の教育長らに、更なる指導の強化と学びの楽しさを実感できる環境作りを求めました。
きょうはこのほか、昨年度、過去最多タイとなる9件9人の職員が不祥事で処分された事態を受け、信頼の回復に全力で努めることや、県の長期総合計画策定の1年前倒しを受け、県の教育振興基本計画の策定も前倒しされることなども示され、県・教育委員会と市町村の教育長が一層連携を強化することが確認されました。