5月26日と27日に三重県で開かれる伊勢志摩サミットを前に、きょう(23日)午後、和歌山市木ノ本(きのもと)の和歌山県警察学校で、機動隊員と近畿管区機動隊員あわせておよそ90人が参加しての合同警備訓練が行われました。
和歌山県警察本部は伊勢志摩サミットの開催に先立ち、機動隊と管区機動隊の人事異動を2月に前倒しして行い、警備体制の強化を図っていて、その一環として、きょう合同警備訓練を行ったものです。
直江利克(なおえ・としかつ)警察本部長が視察するなか、訓練は午後1時半からグラウンドで行われ、この中で、サミット開催に抗議するデモ隊が路上で突然座り込む違法行為を行ったという想定の訓練では、機動隊員がデモ隊役の隊員らにメガフォンで繰り返し警告したあと、抵抗するデモ隊員の身体を引っぱり上げて、解散場所まで連行していました。
続いて爆発物処理の訓練も行われ、防護服を着た爆発物処理班の機動隊員らが、紙袋に入った爆発物を特殊な工具で回収し、爆発物処理車に収納していました。
訓練終了後、直江本部長は「サミット開催まで2か月あまりだが、きのうもベルギーで同時多発テロが起こるなど、大変厳しい状況にある。部隊一丸となって、多様化する脅威に的確に対応出来るよう、研鑽(けんさん)を高めて欲しい」と講評しました。