和歌山県教育委員会は、きょう(15日)開いた定例会で、九度山町(くどやまちょう)の善名称院(ぜんみょうしょういん)・通称「真田庵(さなだあん)」や和歌山市の護国院(ごこくいん)など、7件をあらたに県指定文化財に指定することなどを決めました。
新たに指定されるのは、善名称院や護国院のほか、かつらぎ町の龍谷寺(りゅうこくじ)が所蔵する木造神像群(もくぞうしんぞうぐん)や、和歌山市から出土した小松原銅鐸(こまつばらどうたく)、すさみ町の周参見王子(すさみおうじ)神社奉納絵馬などです。
また、既に指定されている史跡で串本町の「トルコ軍艦遭難者墓地」に、エルトゥールル号が衝突した樫野崎(かしのざき)沖の「船甲羅(ふなごうら)」と遭難者が上陸した浜辺、それに、目印となった樫野崎灯台の旧官舎と遭難者の墓地を追加して、名称を「エルトゥールル号事件関連遺跡群」に変更するほか、みなべ町岩代(いわしろ)地区の東西の八幡神社に伝わる無形民俗文化財「岩代の子踊り」が、「東岩代の子踊り」と「西岩代の子踊り・獅子舞」に分離されます。
このほか、国の重要無形文化財に指定された「那智の火祭」や、国の史跡に指定された海南市の「藤白王子跡(ふじしろおうじあと)」など12件が県の指定を解除されることになるなどし、これにより、県指定文化財は574件となる予定です。