橋本市の北部に新たな工業団地が造成されることになり、きょう(2/29)、造成する事業費を負担する南海電気鉄道株式会社と和歌山県、それに橋本市が、協定の調印式を行いました。

調印式の様子(2016年2月29日・知事室で)
新たに造成されるのは、橋本市北部の住宅地「紀ノ光台(きのひかりだい)」の東側にある橋本市隅田町の山林およそ84ヘクタールで、事業費の50億円は、南海電鉄が18億円、和歌山県と橋本市が16億円ずつを負担することになっています。
きょう午後2時半から県庁の知事室で行われた協定書の調印式には、南海電鉄の遠北光彦(あちきた・てるひこ)社長と和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事、橋本市の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長の3人が出席し、それぞれ協定書にサインしました。

調印した仁坂知事、遠北社長、平木市長(左から)
南海電鉄の遠北社長は「昭和40年代から橋本市北部で開発していた南海林間田園都市の最後の計画地で、当初は開発を進める予定だったが、平成19年に住宅開発を凍結した経緯がある。今回、和歌山県と橋本市の力添えを得てこの土地が、新たに工業団地として使命を得られることになり、ありがたい」と話しました。
また、仁坂知事は「国土軸とまではいかないが、京奈和自動車道が整備され、十分な地域軸ができた。和歌山県にとっても、この10年間では、とても大きな投資になるが、場所的には、絶対成功するはずなので、力をあわせて頑張っていきたい」と話しました。
新たに造成される工業団地は、これから2年半ほどかけて環境影響評価を行ったあと、造成工事をスタートさせる見込みで、工事のスタートにあわせて用地の販売も始めることにしています。