すさみ町にある和歌山県立南紀高校周参見(すさみ)分校が、来月末(3月)で閉校し、60年あまりの歴史に幕を下ろすことになりました。来月6日、すさみ町役場で閉校式典が行われます。
南紀高校周参見分校は、今から62年前の1954年(昭和29年)4月、県立田辺高校定時制の周参見分校として、町立周参見小学校の中に開校し、9年後の1963年(昭和38年)4月には、田辺高校の定時制と周辺の定時制分校を合併した県立南紀高校が発足したことに伴い、校名を南紀高校周参見分校と改め、夜間を中心とする学習指導や、豊かな自然環境を活かしてホタルやカワエビの観察活動などを行う「すさみ学」と銘打った地域色豊かな学習活動を展開し、卒業生は今年度までで420人にのぼります。
近年は、少子高齢化や過疎が原因で生徒数は減少の一途をたどり、今年度末での閉校が決まりました。
閉校式典は、来月6日の午後2時から、すさみ町役場総合センターで開かれ、県とすさみ町の教育・行政関係者や分校の卒業生などが出席し、この中で、閉校を記念して分校が作った歴史や思い出をまとめた冊子が、卒業生や関係者らに配られる予定です。