関西電力が去年（２０２４年）１２月に紀の川市で運転を開始した蓄電所を上回る国内最大級の蓄電所が大阪府岬町に建設されます。
これは、関西電力がきょう（６日）、明らかにしたもので、大阪府岬町の多奈川発電所跡地に建設されます。
蓄電所は太陽光発電などで余剰となった再生可能エネルギーを一時的に蓄え、供給が減少した時に放電して需給を調整することによって天候で発電量が変動する再エネの導入加速につなげます。
関西電力は、蓄電所事業を全国で展開する方針で、去年（２０２４年）１２月にはオリックスと和歌山県紀の川市で蓄電所の運転を開始していて、一般家庭およそ１万３千世帯の１日の電力がまかなえるということです。
岬町に建設を予定している蓄電所はこれを上回り、国内最大級になる見通しです。
太陽光などの再エネは、発電量が需要を上回ると大規模停電を引き起こす恐れがあり、発電量を絞る「出力制御」をするため、余った分の活用が課題で、再エネを利用するデータセンターや半導体工場の建設増加も背景に、蓄電所の需要は高まっています。
大規模な蓄電所は他に、オリックスが２０２７年に運転開始を予定している滋賀県米原市の「米原湖東蓄電所」などがあり、米原湖東蓄電所は一般家庭およそ４万８千世帯が１日に使う電気を蓄えられます。