軽油と灯油を不正に混ぜた油を製造したとして、和歌山県警察本部組織犯罪対策課などはきょう(25日)、和歌山市の石油製品販売会社社長の男を地方税法違反の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、和歌山市永穂の三友(さんゆう)商事社長・福本英男(ふくもと・ひでお)容疑者54歳はブローカーら7人と共謀し、去年(2015年)1月26日ごろから2月6日までの間、和歌山県知事の承認を得ていないのに軽油と灯油を混ぜた炭化水素油あわせておよそ22万リットルを製造した疑いです。
警察の取り調べに対し、福本容疑者は「間違いありません」と容疑を認めています。
「三友商事で不正な軽油の製造が行われている」との情報が警察などに入り、警察と県税務課が去年から捜査していました。
不正な油の製造は少なくともおととし3月から行われていたということで、警察は裏付けを進めるとともに、脱税についても捜査を進めることにしています。
脱税額は数億円におよぶということで、警察は暴力団の資金源になっていた可能性もあるとみて捜査しています。