和歌山電鐵はこのほど、貴志川線のことし4月からの運賃値上げを近畿運輸局に申請しました。
貴志川線の運賃値上げは運営が和歌山電鐵に移って以来、消費税増税を除いて初めてです。
和歌山電鐵によりますと、大人の普通旅客運賃は、初乗り運賃が170円から190円に20円アップするほか、20円から30円の値上げとなります。
また定期券は、和歌山から貴志までの大人の1カ月定期の場合、1万1830円から1万4400円になり、値上げ率は平均で14・2パーセントです。
和歌山電鐵は「経営努力と自治体の支援だけでは赤字運営からの脱却は非常に困難で、運賃改定以外に存続は望めないという結論になった」とコメントしています。
和歌山電鐵は経営権を引き継いだ2006年の段階で1回から2回の値上げを計画していましたが、たま駅長の活躍やおもちゃ電車などの運行で利用客が増加し、値上げを見送った経緯があります。