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和歌山市で「未来の動物園」シンポジウム (写真付)

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和歌山公園動物園の開園100周年を記念したシンポジウムが、きょう(11日)午後、和歌山市三沢町(みさわちょう)の中央コミュニティセンターで開かれました。

基調講演のようす(1月11日・和歌山市三沢町)

基調講演のようす(1月11日・和歌山市三沢町)

これは動物園を管理する和歌山市が主催したもので、老朽化し動物の飼育数も少なくなっている動物園を今後どのように運営していくか、市民と共に考えるきっかけにと開かれました。

基調講演する宮下教授

基調講演する宮下教授

はじめに、大阪の天王寺動物園名誉園長で、近畿大学生物工学技術研究センター長の宮下実(みやした・みのる)教授が基調講演し、天王寺や上野など、全国の動物園が第二次世界大戦のあおりを受け、ライオンやゾウ、トラなどの貴重な猛獣類を毒殺する苦渋の選択を強いられた過去や、戦後も1990年代をピークに動物園の入園者数が減少し続けている現状を説明し「天王寺動物園に就職して最初に見たのは、動物の汚れたはく製でした。しかしそれは、戦争末期に行われた動物の大量毒殺を後世に伝えたいという飼育員たちの悲痛な思いからでした。種の保存と環境教育が今後の動物園の大きな柱。厳しい経営状況のなか、今後、和歌山動物園の存続を市民と共に真剣に考える必要があります」と提言しました。

シンポジウムでは、このほか、未来の動物園について市民が意見を交換しました。


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