災害時のさまざまな問題に対する女性の関わりについて考える「減災と男女共同参画講演会」がきょう(1/11)、和歌山市で開かれ、避難所の運営などに女性が関わることの大切さが指摘されました。

和歌山市・JAビル11階会議室で
この講演会は、男女共同参画事業の一環として和歌山県が開いたもので、和歌山市美園町のJAビル11階の会議室には、会場いっぱいとなるおよそ140人が訪れ、講師の話に聞き入りました。
講演した、減災と男女共同参画研修推進センター共同代表の浅野幸子(あさの・さちこ)さんは、「東日本大震災が発生したのは、平日の午後2時台だったが、春休みや夏休みの間なら、お年寄りや子どものそばにいるのは、女性が圧倒的に多く、避難訓練についても、企画立案の段階から女性が関わり、いざという時に備える必要がある」と述べました。

講演する浅野さん
また、浅野さんは、避難所の運営に関しても、「救援物資の配布窓口を男性だけが担当していると、女性が必要な用品を受け取りづらいなどの弊害がある」と指摘し、「地域の防災力を高めるためにも、女性を含めたさまざまな人の視点が反映される必要がある」と強調しました。

県の取り組みを紹介する仁坂知事
きょうの講演会には、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事も出席して、防災をはじめとした分野での女性の参画推進を強調したほか、講演会を運営した「和歌山イコール会議」の防災部会や働き方部会など、6つの部会の代表が、それぞれの取り組みを紹介しました。