和歌山公園動物園のベニー園長がきょう(28日)、和歌山市職員の仕事納めにあわせて冬眠に入りました。
ベニーはメスのツキノワグマで、推定年齢は22歳と人間年齢に換算すると90歳を上回る高齢です。
ベニーの冬眠は例年、来月(1月)上旬ごろですが、ことしは高齢であることやことし7月に園長に就任し、疲労が溜まっていることが考慮され、市職員の仕事納めにあわせて冬眠に入りました。
ベニーは午前11時半ごろ、およそ20平方メートルの熊園舎に入り、あらかじめ容器に入っていたクマ用のパレットと食パンを食べ、水を飲んだ後、敷き詰められた藁を自分が寝やすいように筒状に敷き直し、体長140センチ、体重100キロの大きな体を丸めていました。
和歌山市和歌山城整備企画課の柳雄介(やなぎ・ゆうすけ)さんは「ことしは園長として頑張ってもらったので、早めに休んでもらうことにしました。動物園100年ということで、イベントを通じて盛り上がりを感じてもらえたと思いますし、動物園を知ってもらうのに役立った1年だったと思います。」と話していました。
ベニーは3月中旬ごろまで冬眠に入り、その間は2日に1度、さつまいもやゆで卵の黄身、熊用の固形飼料などを食べるということです。