和歌山県教育委員会は、来年(2021年)の県立高校入試について、中学3年生が新型コロナウイルスによる長期の臨時休校の影響が少なくなるよう、授業時間の確保や教員・学習指導員の増員で対応し、市町村の教育委員会などと適切な対応をとる考えを示しました。
きょう(19日)の6月定例和歌山県議会で、共産党県議団の杉山俊雄(すぎやま・としお)議員が、新型コロナウイルスの影響による長期休校が、来年の春に高校受験を控える中学3年生の学習の進み具合に影響するのでは」と指摘し、県教育委員会に対し文部科学省が示す配慮事項にならって不安の払拭(ふっしょく)に努めるよう求めました。
県教育委員会の宮﨑泉(みやざき・いずみ)教育長は「夏休みを短縮して授業時間を確保し、中3で習得すべき内容を卒業までにきちんと学んでもらうとともに、教員や学習指導員も増員して、きめ細やかな対応をはかる」と答え、今後は、市町村の教育委員会を通じて、各中学校の状況を聞き取りながら適切な対応をとる考えを示しました。
このほか、きょうの一般質問では、自民党県議団の玄素彰人(げんそ・あきひと)議員がオンライン授業の現状や方向性などについて、日本維新の会の林隆一(はやし・りゅういち)議員が新型コロナウイルス感染症を想定した県立学校での夏の熱中症対策などについて、自民党県議団の鈴木德久(すずき・とくひさ)議員が熊野川の濁水(だくすい)軽減対策などについて、それぞれ県当局の考えをただしました。
和歌山放送ラジオでは、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。