未成年者と知りながら岩出市の10代の少年を車で連れまわしたとして未成年者誘拐に問われた島根県こころの医療センターの26才の職員について和歌山地方裁判所はきょう(26日)懲役1年6か月執行猶予3年の判決を言い渡しました。
判決で、和歌山地方裁判所の並河浩二裁判官は「親権者に無断で少年を数時間に渡り連れまわすなどして
自己の支配下に置き、悪質だ」と指摘しましたが、被告は起訴内容を認めて反省しているとして執行猶予の判決を言い渡しました。
判決では去年(2019年)8月から12月まで無料通信アプリで、岩出市の少年に連絡を取り、動画を撮影させてくれれば最低で1万円を与えるなどのメッセージを送って誘い出しました。被告は少年を和歌山市内の貸し切り風呂で少年の足をくすぐる動画を撮影しました。
島根県は、「県民の信頼を裏切るもので誠に遺憾だ。職員の服務規程の徹底に努める」と話しています。