大学生や高校生に警察官の魅力ややりがいを伝え、警察官を志望する優秀な人材の確保を任務とする「警察官採用リクルーター」の指定式が、きょう(12月18日)和歌山市の警察学校で行われました。

指定書を手渡す鉛口警務課長(左)(12月18日 県警察学校で)
これは、平成19年度から毎年行われているもので、指定されたリクルーターが、出身大学や出身高校などを訪問し、就職担当者や学生に対し、警察官の魅力ややりがいを発信し、優秀な人材の確保を目指します。
昨年度からは、大学生だけでなく高校生への活動も対象としていて、今回は、来年度に向けて、採用されて数年の19歳から35歳までの若手警察官34人が選ばれました。
きょう午後、和歌山市の県警察学校の講堂で行われた指定式で、鉛口恵吾(かなぐち・けいご)警務課長は、「少子化が進み、就職適齢人口も減少しているので、採用担当官として頑張ってほしい。特に、女性警察官の採用・登用の拡大を進めていることから、女性警察官としての魅力ややりがいを是非伝えてほしい。」とリクルーターに訓示しました。
式の後、リクルーターの1人で和歌山東署の廣瀬亜依子(ひろせ・あいこ)巡査は、「女性警察官は人数が少ないので、男性警察官よりも学べる機会が多いです。また同じ女性として、女性被害者の気持ちもよく分かることがあり、やりがいを感じています。そのような女性警察官としての魅力をたくさん伝えていきたい」と答えていました。
警務課によりますと、警察官志望者は、平成22年度の849人をピークに減少し、昨年度はピーク時のおよそ6割に落ち込んでいて、優秀な人材の確保が大きな課題となっています。