大阪・岬町の総合遊園地「みさき公園」が、来月（３月）末で、閉園することになりました。
これはみさき公園を運営する南海電鉄が発表したものです。
南海電鉄によりますと、園内で飼育しているおよそ４５０頭の動物は、白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」などに引き取ってもらうことになっています。また、３３ヘクタールのある敷地は、今後、岬町が公園として、管理、運営します。
みさき公園は、１９５７年にオープンし、年間来場者数は、ピーク時の１９８９年度に、およそ７２万人を記録しました。しかし、レジャーの多様化などで、入場者数が落ち込み、２０１８年度は、およそ３３万６０００人とピーク時の半分以下でした。
南海電鉄は、去年（２０１９年）３月、経営難を理由に施設運営からの撤退を発表し、その後、事業譲渡先を探し、複数の企業と交渉してきましたが、条件面で折り合わなかったということです。また、およそ４０人いる従業員は、グループ会社を中心に再就職先をあっせんするとしています。
一方、岬町の広報担当者は、「町のシンボルがなくなるのは非常に残念。年間３０万人以上が来園しており、経済面でも影響は大きい」と話しています。