和歌山市の計画断水を巡る一連の対応について、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「よくやったのではないかと思っている」と述べ一定の評価をしましたが、市民への広報については「通知だけで済ますのではなく、一番最初の時点で記者会見を開いて今までの事情を含めて発表するべきだった」と感想を話しました。

定例記者会見に臨む仁坂知事(1月21日・和歌山県庁)
仁坂知事は、けさ(21日)の定例記者会見で計画断水を巡る和歌山市の動きについて聞かれ「県は小型の給水車の手配などで後方支援を行った。私も尾花市長や県の職員から聞いて状況を常に把握していた」と述べた上で「小規模な保育所などでトイレ用の水を溜める小型のタンクやビニールプールの必要性を感じた。また、水道管のループ化など別の系統の整備も考えなければならない」と所見を述べ、和歌山市以外の市町村にも対策を呼びかける考えを示しました。
そして、和歌山市の工事への対応については「土木の専門家である尾花市長は、国交省と協議しながら断水せずに工事出来ないかを追求していたが、そのための装置の作成に1か月以上かかり、断念した経緯もあるので、けして和歌山市がぼーっとしていた訳ではないことを理解して欲しい」と述べる一方で、広報の仕方については「通知だけで済まさず、一番最初の時点で記者会見を開いて、今までの事情を含めて発表するべきだった」と述べました。