田辺市はきのう(9日)、和歌山南漁協など4団体が補助金で実施した放流事業などで、田辺市に不正受給を繰り返し、平成11年度から19年間に、あわせておよそ5900万円を受給したとする調査報告書をまとめ、市議会に提出しました。田辺市は4団体に返還を求める方針です。
報告書によりますと、このうち市の直営事業のイセエビ放流では、放流量を水増ししておよそ970万円を受給したほか、イサキやマダイの放流でも、人件費をごまかすなとして補助金を不正に受けたとしています。
4団体の一つの田辺市水産振興会は、操業の障害になるゴミ回収で、事務局担当の市職員が回収量をごまかして報告書や請求書を作り、補助金およそ348万円を不正に受けていました。真砂充敏(まなご・みつとし)田辺市長は「痛恨の極みで、心からおわびし、信頼回復に取り組みたい」とコメントしています。