農林水産業の振興や発展に寄与した個人や団体を表彰する、今年度(2019年度)の和歌山県農林水産業賞の表彰式が、きょう午後、和歌山県庁の正庁(せいちょう)で開かれ、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事から賞状と盾が授与されました。
今年度は、農業部門で8人、林業部門で1人、水産業部門で2人が受賞した一方、地域づくり部門は該当者なしとなりました。
このうち農業部門で受賞した紀の川市の飯田勝(いいだ・まさる)さん62歳は、地域に先駆けて養液栽培(ようえきさいばい)を採り入れ、トマトの契約栽培やガーデニングの新品種の苗類の導入など、地域農業の経営安定や収益アップに尽力しました。
林業部門で受賞した御坊市(ごぼうし)の川口源治(かわぐち・げんじ)さん85歳は、スギやヒノキの苗木生産の合理化に積極的に取り組むとともに高品質な苗木の生産も続け、緑豊かな山づくりに貢献しました。
水産業部門で受賞した太地町(たいじちょう)の脊古輝人(せこ・てると)さん75歳は、太地町漁協の代表理事組合長を務め、既存の漁業の構造改革や小型沿岸捕鯨の商業捕鯨再開に取り組むなど、地域の水産業の振興に貢献しました。