次世代技術「IoT」を活用した街づくりや防災の研究成果を紹介する「防災・日本再生シンポジウムが、きょう(30日)午後、和歌山市で開かれました。
これは、和歌山大学が主催し、東京大学生産技術研究所などが共催したもので、自治体や大学の関係者らおよそ100人が参加しました。
この中で、和歌山大学の山口耕司(やまぐち・こうじ)客員教授が「宇宙時代を迎えたIoT ~普段使いが支える災害時の利用」と題して講演し、まず、東日本大震災の教訓として、インターネットや電話回線が使えなくなったことで重篤な被害を受けた地域の特定が遅れ、救出が遅れたことを挙げました。その上で、安価なIoTセンサーで構築した回線網で災害時の情報収集を迅速に行う技術や、平時は、そのIoTセンサーを農林漁業や工場の生産管理などにも活用する実証実験を紹介しました。
きょうはこのほか、国土交通省国土技術政策研究所の担当者による基調講演や、パネルディスカッションなども行われました。